
「CRE戦略」は、いわゆる「持たざる経営」とは一線を画するものであるということがしばしば指摘される。分かりやすい例として、優良不動産の価格が上昇に転じている中で、戦略上必要な不動産につき、「持たざるリスク」もあるということを、前回の「企業不動産からCREへ その1」で述べた。企業の経営者が取り組むべき具体的な課題は第2節で整理した通りであるが、一言で言うと、持つべきか、持たざるべきかの判断を含め、不動産の保有(投資)・利用形態や管理手法の最適化を常に行い、当該最適化のプロセスを仕組み化することが重要であるということだ。
ただし第3節で「CRE戦略」取り組みの事例として取り上げた企業は、いずれも莫大な企業不動産を保有または利用する企業であり、「CRE」の最適化から得られる「果実」も相当なものであろうことが容易に想像できる。一方で、相対的に不動産保有・利用の少ない企業にとっては、第2節で述べた経営者の取り組むべき課題を総論としては意識しながら、特に下記の2点が未実施であれば、これを優先的に実施することが現実的であろう。
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