
「経営者の智恵袋」では、これまで、第3回「従業員重視の経営」をはじめとして、企業にとっての人材の重要性を繰り返し強調してきた。今回は、同じ文脈で、21世紀の企業に求められる人材像として「クリエイティブ・クラス」という概念をご紹介し、あわせて、その概念が、ビジネスモデルも事業環境も異なる様々な企業にとってどういう意味を持っているのかについての、弊社なりの考察をお示ししたい。
今年の4月、日本で「クリエイティブ・クラスの世紀」(参考文献*1)という本が出版されて注目されている(米国で2005年に出版された原書の日本語訳である)。著者で米国ジョージ・メイソン大学公共政策大学院のリチャード・フロリダ教授(専門は地域経済開発論)の主張は、以下のように要約できる。
上記のうちで強調しておきたいことは、3にある「すべての人間はクリエイティブである」という点だ。1に列挙されている職種だけを見ると、特定の専門職に就いている人々だけを「クリエイティブ・クラス」と呼んでいるように誤解されるかもしれないが、フロリダ教授の主張は、人間ひとり一人がクリエイティブであり、まだ引き出し得ていないクリエイティビティを引き出すことが、人々の富や繁栄や生活の向上につながるのだ、というものである。あるインタビューにおける彼の発言を引用しておこう。
「現在、我々の経済が活用しているクリエイティブな能力は労働力の三割にすぎません。これを五割、七割、九割と広げていくことです。遅かれ早かれそれを実現する社会が世界のどこかで現れるでしょう。」(参考文献*2)
本サイトに掲載されている情報はスパークス・アセット・マネジメント株式会社のご案内を目的としたものであり、特定の商品あるいは有価証券の投資勧誘を目的としたものではありません。提供している情報の正確性や完全性をスパークス・アセット・マネジメント株式会社が保証するものではありません。サイト内に記載されている情報の著作権は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社に帰属し、スパークス・アセット・マネジメント株式会社の許可無しに転用・複製・転載等をすることはできません。